男の家事・育児時間がQBハウスのカット時間を上回ったという朗報
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最終更新日:2014/06/03
社会
女性の社会進出や働く女性のサポートなど女性の活用は久しく言われております。超高齢化社会と人口が減ってゆく日本ではその分の生産や消費が減るわけですからまだまだ伸びしろのある女性に補ってもらおうという意味なのでしょう。よく分かります。
実際に女性と男性の賃金を比べたデータもあり、これを見る限りでは女性が男性並みに賃金を得られるようになれば相当な経済効果が得られると考えられます。 平成25年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況 厚生労働省
男女計の賃金は295,700円(前年比0.7%減)、男性では326,000円(同0.9%減)、女性では232,600円(同0.2%減)でそれぞれ前年を下回っている。 【P4・第1表】
女性が男性よりもこれほど賃金が低い理由は役職についていないとか勤続年数が短いということです。それは女性が妊娠・出産・子育て等により男性同様にキャリアを積み重ねられなかったからなわけです。ちなみにこの数値は「一般労働者」という正社員でかつ非短時間労働者で比較しており、パートや短時間労働を選択したケースは含まれておりません。子育て等の理由によりパートタイムを選択した場合もあるでしょうし、そもそも働くことを諦めたということもあるはずです。「稼ぎ」という側面だけでもこのように女性の権利が男性に比べて制限されていることが分かります。
いまだに育児や家事は女性の担当とされ、子供の送り迎えとか病気になった時の早退とか休みとか、子供の行事の付き添いとか、ほとんどが女性担当ですよね。女性が家庭を優先するよう見なされる社会や文化ではなかなか女性の平等にはつながりませんし、期待する女性の活用にはいたりません。
男の家事・育児時間
そこで男性の登場です。総務省による平成23年社会生活基本調査 生活時間に関する結果(P29)では共働きか専業主婦家庭かを問わず男性の家事や育児に費やす時間は増加傾向だそうです。
③共働きか否かにかかわらず,夫の家事時間・育児時間は増加傾向 (前略) 家事関連時間は,夫と妻共に増加傾向となっているが,家事関連時間のうち家事時間は「共働き世帯」の夫と「夫が有業で妻が無業の世帯」の夫は共に増加傾向となっている。(中略)家事関連時間のうち育児時間は,「共働き世帯」及び「夫が有業で妻が無業の世帯」の夫と妻共に増加傾向であり,特に平成13年から大幅な増加となっている。(表5-6,図5-5)
そうでしょうそうでしょう。イクメンという言葉も定着してきたし、草食男子や弁当男子など女性的な男子が増加中ですからね。「オレも結構家のことやっているぜ」と胸をはる男性諸氏が大半だと思いますよ。どのくらい増えているんでしょうかね。
10分ぽっち!!!!
昭和61年から30年近く経っているのに、ソ連の崩壊とかバブルの崩壊とかインターネットとかいろいろあったにもかかわらず、10分しか増えていません。10分。男性のメンタリティはどんだけ安定的なのでしょうか。。。。。
いや、そもそも、10分増えてもトータル15分程度という恐るべき絶対値の低さ。もう増えてるとか増えていないという話以前にやっていないんですよ。体に無理をしない誰にでもできるダイエット法じゃあないんだから1日15分てなんですか。。。
ちなみに、諸外国と比べた場合は内閣府による男女共同参画白書 平成25年版 第6図 6歳未満児のいる夫の家事・育児関連時間( 1日当たり)にありますのでグラフを御覧ください。
圧倒的ですね、わが軍は。
いずれにせよ、これから日本は経済的に落ち込んでいきます。そのために女性を平等にし女性が活性化させるというアイディアも分かります。しかし、それを成し遂げるには家事や育児を1日15分しかやらない男性の生活を改める必要があることは間違いありません。
[参考] 『平成24年版 働く女性の実情』 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/josei-jitsujo/12.html
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