子供がいながらできる仕事とは
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最終更新日:2014/10/29
仕事
「目の前に子供がうろちょろした状態でできる仕事は何か」ということを考えてみたいと思います。出産して間もない時期や復帰しようにも保育園が空かないとか、子供が風邪のため会社を休んで家で面倒をみなければならない状況を想定しています。
こういう問題を設定するとすぐに「子供と仕事はどっちが大事か」とか「無責任だ」という意見が出てしまうのですが、そんなことは指摘される前からとっくの昔に分かっています。分かっているけれども当事者として問題であるし、一向に問題が解決する気配がないのでこうして考えようというのです。
そもそも子供の何が原因になって、仕事の何に影響をしてしまうでしょうか。本当に子供がいると仕事はできないのでしょうか。子供がいてもこういう仕事ならできるというものを見つけていきましょう。
子供がいるとできない仕事は多い
当たり前なのですが、子供がいると出来ない仕事は多いです。これはまぁ否定のしようがありません。常識的には仕事というものは子供が一緒にいてやるものではないと思います。子供が近くにいると集中できないし、うろちょろする子供は他人の迷惑になります。子供の安全に関わる場合も多いです。
しかし、一切できないというわけではありません。
一度だけミーティングの席に4歳の娘を同席させたことがあります。1時間のミーティング中、娘は隣の席で一言も口をきかず塗り絵と折り紙をしていました。業務に支障はなく、問題はありませんでした。
もちろんこれを常態化しようとは思いません。娘が静かに出来ていたのはたったの1時間ですしね。ミーティングの種類によっても違うでしょう。こういうことを生理的に受け入れられない人もいるでしょう。
ただ、「できないわけではない」というところがミソです。子供がいてもできる仕事はあるのです。
子供がいると何ができないのか
たぶん優先順位の話なのですが子供がいると行動が制限されます。「すいません、子供がいますんで…」というお断りが多くなるのです。具体的に子供がいるとどうしなければいけないのでしょうか。
子供の側にいないといけない
まずは場所の制約です。通常、子供がいると会社にいけません。打ち合わせに参加できず、お客様を訪問することもできません。家にいないといけないのです。先ほど挙げたミーティングに連れて行くというのは例外中の例外でしょう。
子供がいると子供のそばにいなければいけないことは仕事をする上で最大の制約でしょう。そのため、基本的には子供がいると家でできる仕事に限定されそうです。在宅勤務ができるデスクワークであれば子供がいても仕事はできるのではないでしょうか。
子供がまとわりついてくる
行動の制約です。椅子に座って作業するタイプの仕事ができなくなります。資料作りのような微妙なマウス操作やボリュームのあるタイピングを要する仕事はできません。また、ある程度のまとまった時間を割いて集中的に処理するタイプの仕事は耳元や膝元でアウアウ言われる環境では効率的ではありません。
ベビービョルンやエルゴなどを使って歩きながらであれば出来る作業、つまり電話・メール・資料の確認・ブラウジングなどが可能です。この場合、ノートパソコンを持ち歩くのは少々厳しく、スマホやタブレットが必要になります。
子供が泣く
これは破壊力があります。音声系の作業が全く出来ないし、非音声の作業にも甚大な影響を与えます。子供が同室にいることを許可してくれた心の広い人でもこれは無理です。仕事になりません。基本的に泣かれた時には何も出来ません。最悪、子供を小部屋に押し込むか、自分が小部屋に避難することでほんのひと時しのぐことができます。子供を泣かせないことが仕事をする環境づくりの第一歩です。
授乳中
乳児の間は頻繁に授乳があります。授乳時間は個体差がありますが飲み始めから飲み終わりおよびゲップによる「締め」まで概ね1時間以上かかるものです。新生児期や乳児初期では2時間おきに授乳があり、つまりは断続的に授乳し続けていることになります。
授乳中の基本的な姿勢では左腕に子供の頭が乗り右手でミルクを持っています。左手が開いているのでスマホ程度であれば操作が可能です。また、左腕を巻くようにして左手にボトルを持つ技を使うと右半身が自由になるためキーボード操作やマウス操作も可能になります。
寝かしつけ
前出の授乳につながるものですが寝かしつけというものも断続的に発生します。基本的には抱っこやビョルンで寝かせた後にベッドに置くだけなのですが、姿勢が変わったり冷たい布団に触れるために目を覚ましたり泣いたりします。この作業は建築現場のクレーン並みの緊張を要する作業なのですが、一発で成功することはほぼなく、添い寝をしてしばらく肌を合わせておく必要があります。
添い寝をしている時に何ができるのか。何ができないのか。まず、話すことはできません。音の立つこと、体がわずかでも動くこともできません。微妙に手先だけ動くためスマホの操作くらいしかできません。
添い寝の一番の問題は「寝落ち」です。昼夜なく子供の世話をしていると基本的に睡眠不足であり疲れが溜まっています。すると添い寝のような態勢でスマホの小さな文字を読むことは意識を保つ上で極めて難度の高い作業になります。
子供がいても仕事はできる
結論すると、子供を泣かせず、おんぶ抱っこや授乳、寝かしつけを駆使しながら、その状況や態勢でできる仕事をできるツールでやる、ということです。そうであるなら仕事はできます。インプット系ではなく情報集計系のデスクワークであればスマホ、タブレットを駆使して何とか作業をすることができます。大事なのは常に成長する子供に合わせた環境づくりです。
以下に子供の成長段階に応じた仕事の環境を見てみましょう。
乳児初期
乳児初期は寝てばかりなのでベッドにPCを持ち込めば隣でスヤスヤしながら邪魔をしません。敏感なときにはあぐらをかいて足の上に寝かせるという方法もOKです。ただし、一度態勢が決まってしまうと変更がきかないため脚の角度や頭を乗せる位置は慎重に決めましょう。赤ん坊の頭は意外と重いので脚がしびれてしまいます。
乳児中期
乳児中期になりと寝返りやズリハイが始まります。この場合、子供に安心感を与えるため横に座りながらPCを叩くことお薦めです。また、自動揺らしマシーンやバウンサーなども効果的なので変化をつけながら使っていきましょう。なお、動きが活発になってきたらベッドよりもリビングにマットを敷いて拠点を作るほうが安全になってきます。
乳児後期
乳児後期になるとハイハイやつかまり立ちという危険度が高まるため目が離せなくなってきます。広範囲な動きを制限するために扉の閉められる部屋にこもり、音の出るおもちゃや積み木類を与えておくと仕事がしやすくなります。しかし、この頃からまとわりだすのでまとまった時間が取りにくくなります。
1才児前後
1才児になると睡眠時間が短くなり、活動やまとわり付きが多くなります。ただし、テレビやDVDを見ることができるので、シマちゃんシリーズやベイビー・アインシュタインなどを駆使しましょう。
仕事のできる時間は昼寝中の1~2時間およびテレビやDVDを見ている時の断続的な時間となります。運動をさせるために公園に行く必要もありますが、その時にはもちろん仕事はできません。
1才中期
大人のDVDでも内容によって可能です。オープニングからの食付きが大事でジブリシリーズであれば「千と千尋の神かくし」が最適です。トトロは盛り上がるまでが長いし、ナウシカは基本的に盛り上がりません。
子育てしながら仕事をすることは大変ですが、頑張って参りましょう!!
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